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NECC2001日本代表プレゼンター体験記&ひとこと近況
京都市立桂坂小学校 山本直樹

 まさか選ばれるとは思っていなかった日本代表。でもそこには普通の教師人生では絶対味わうことのできない世界が待っていました・・・。
1月にアメリカ行きが決まってから半年間、プレゼン内容のブラッシュアップを金沢大の中川先生はじめNECAの方々と行ってきました。

目指したのは子供の姿が見えるプレゼン
 今回最も重視したのは、子どもの姿が見えるプレゼンにすることでした。そのためビデオをたくさん使おうと考えました。ところが中川先生はビデオの本数が多くなることには大反対。本数を増やすとそれぞれの映像が持つインパクトが弱くなるというのがその理由でした。子どもの映像についてはプレゼンターとしていろいろ思い入れがあったのですが、師匠(?)のご指導には従わざるをえません。

毎日繰り返し練習
 本番での発表はすべて英語です。それをサポートするためのスタッフも万全でした。自分ではじめに英訳し、ジュネット天野さんというプロの翻訳家にご指導いただきました。この方はあの北野たけしの映画作品の字幕翻訳をされています。5月の事前練習会で実際にお会いしてネイティブ表現のアドバイスおよび原稿の修正をしていただきました。そして完成した原稿をわざわざ朗読してテープに収めてくださいました。それを毎日くりかえし聞いて英語スピーチの練習をしました。

シカゴに着いてもまだ練習
 6月24日、シカゴへ到着。着いてからはハードスケジュールが待っていました。初日は時差ボケ対策でなんと30時間も起きっぱなしでした。そんな中迎えたリハーサル。ここで参加者からきつ〜いダメ出し続出。特に英語の発音についてはどうしても乗り越えなくてはならない点がありました。しかしここまできたらやりきるしかありません。アメリカでNECAの活動を応援してくれている方々に発音の最終レッスン。ここで徹底的に発音を修正したことで本番への自信が出てきました。

朝7時に会場の技術スタッフがサポート
 ところが発表の前日に重大なトラブル発生!なんとプレゼンで使うノートパソコンが起動しなくなったのです。あれこれ調べてみても原因はわかりません。ただ50回ぐらいスイッチを押すとそのうち1回だけ起動することがわかりました。そこで起ち上がった状態のまま一晩過ごして本番を迎えることにしました。NECCの現地スタッフも念のために朝7時にプレゼン会場に来てサポートしてくれることを約束してくれました。このように発表にいたるまでにさまざまな面で充実したサポートを受けることができました。

自分の話がちゃんと伝わっていることを実感
 そしていよいよ本番。始まる前はやはり不安がよぎります。しかしいざ人前に立ってみると、なぜか肩の力がすっとぬけてとてもリラックスしている自分に気がつきました。来場者の雰囲気がとてもフレンドリーなものだったのです。私の話をうなずきながら聞く人、ギャグを大笑いしてくれる人・・・。自分の話がちゃんと伝わっていることがわかり、プレゼンの楽しさを実感することができました。そしてあっという間に25分が過ぎて、無事発表を終えることができました。
発表に至るまでには大変なこともありましたが、今は充実感でいっぱいです。この貴重な経験をバネにして、新たな実践にチャレンジしていきたいと思っています。

山本先生の近況  by 事務局
会場で質問してきたミズリー州の先生と、3ヶ月間の英語メールのやり取りの末、昨年12月から交流開始。アメリカ人の先生も交流相手を探しにカンファレンスに集まってくるのですね。

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