※ プレゼンター体験記 明崎潤子
※ プレゼンター体験記 山本直樹
※ ツアーに参加して 八崎和美
■一段と規模が大きくなったNECC2001
 NECC2001はシカゴのコンベンションセンターで、6月25〜27日開催されました。基調講演には、アップルコンピュータ社CEOのスティーブ・ジョブス氏が筆頭に3名のプレゼンターが行い、セッションの数は過去最多の357でした。その他にポスターセッションやワークショップがあり、エキシビションも過去最多の449社が参加しました。全米から1万3千人ほどの現場の教師が集まりました。
2001年の特徴は、前年にも増して規模が大きくなったことです。教師が発表するポスターセッションの会場は、長い列に並ばなければ入ることもできません。エキシビションではPDAやUSB接続のデジタル教育小物が一段と充実し、また、コンピュータ会社以外に、ネットワークのシステム系の会社の参加が新しかったです。それだけ学校の管理の分野やコミュニケーションの部分で、システム管理が進みつつあるということでしょう。
Apple社CEOスティーブ・ジョブス氏。
アイドルのような人気で会場が沸く。
エキシビション会場へ前。
プログラムの入ったバッグは、毎年Appleが提供。


エキシビション会場。COMPAQ、Microsoftは毎年ダンス&ソシアル・パーティーをスポンサード。 スチューデント・ショーケースでは子供たちが来場者の質問にしっかり答える姿に、一同びっくり。

■日本事例の発表をみんなで盛り上げる
 金沢大学助教授中川先生を団長に、コンペで選ばれた阪神養護学校の明崎先生と桂坂小学校の山本先生が2日目に発表しました。2名の発表がスムーズに行くよう、照明係りや、入り口での誘導係りなど、ツアー参加者全員が役割を分担し、ご協力してもらいました。例年、日本セッションの宣伝用に各自折り紙のツルを持ってきてもらいます。子供たちに折ってもらうので、ツルにもいろんな形があるのに、驚かされます。このツルは“客引きグッズ”として、カンファレンス会場のいろんなところで配布します。

■楽しんだ本番
 当日は朝7時に現場入りです。いつも過激なNECAツアー。というのも、当日と同じ設備のあるプレゼンター専用の控室はあるものの、当日の会場はずっと使われていますから、この時間が最後のリハーサルです。2名の緊張も高まります。
10時開場と同時に、お客さんが集まってきます。NECC プレジデントのキャサリン・ノリス博士やプログラム選定委員長のアニタ・マクレガーさんも、見に来て頂きました。
まず、中川先生から日本の情報教育の現状について簡単な紹介がありました。
※明崎先生、山本先生の発表については、ご本人の体験記に譲ります。
プレゼンターとして決まってから、内容を再構築し、徹底して「何を言いたいのか、わかりやすく」を工夫し、練習をしてきました。たいへんな努力だったと思います。教室の中でのちょっとした工夫。その目的や効果を、子供たちの変化を通して、まとめ上げました。会場に来てくださった先生は現場の先生ですから、何より子供たちの姿に敏感に反応します。日本事例発表の成果は、会場にきた先生方の“感動と共感”として、私たちは実感することができました。質疑応答の中でも、ただ漠然と日本について興味ではなく、発表の内容に突っ込んだ質問が多かったことからも、「伝わった充実感」をツアーメンバー全員が共有できました。
NECCツアー団長の中川一史先生から、
日本の情報教育の概要をまず説明。
明崎潤子先生のプレゼンテーション。
ジョークがウケて思わずにっこり。


山本直樹先生。直前までの心配はどこへやら、
余裕のプレゼンテーション。
時にジョークに笑い、
日本の子供たちの映像を優しい目で見つめる来場者。

■その他のお楽しみ
 期間中、様々なイベントやオプション・ツアーが用意されています。私たちグループは、初日はオープニングパーティーに参加しました。アメリカ人と一緒に踊りまくり、すっかり気分はアメリカナイズされ、翌日の本番を迎えました。
また、2日目は、オークションで世界で一番高値がついた恐竜がいるフィールド・自然史博物館へのツアーに参加しました。本物の恐竜の骨の下で、食べ放題、飲み放題のパーティーが開催されます。NECCのためだけに、夜10時過ぎまで、開館されているのです。こんなツアーがいくつもあります。
2001年は、NECAオリジナル企画として、現地で小さなミーティングを幾つか設け、先生の生の声を直接聞くことができました。NECCプレジデントとのミーティングでは「私たちも最初は20人くらいでNECCを始めました。コンペに参加した人たちで、日本版NECCを初めてられますよ。応援します」と言われました。
NECC2001 ツアーの参加者。
世界で一番高い値の付いた恐竜の化石、名前はSUE。この恐竜の下で、夜までNECCのダンスパーティーが開催。


 明崎先生、山本先生慣れない英語での発表お疲れさまでした。完璧な発表だったと思います。団長を引き受けてくださった中川先生、ご指導ありがとうございます。プレゼンターを盛り上げてくれたツアーの参加者のみなさま、アメリカの地で、NECAを応援してくれているNECCの役員やOtasake.comのスペンスさん、ありがとうございました。
NECA代表 今野恵理子


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